ワグネリアンにとってのバイブル

毎週金曜日はパルジファルを聴くに限る。今日はクナの1961年盤。
これを聴いているときにkoguus氏が声をかけてきたのである。懐かしい、去年9月の総合実習室での出来事。

Wagner: Parsifal 1961

Wagner: Parsifal 1961

クナはパルジファルの全曲録音を11種類*1残している。すべて戦後のバイロイトでの録音であり、年によって変わるクナの解釈、出演者の違いを楽しむことができる。殊に61年以降はクナの響きは格段に引き締まり、流れの自然さという点では他の指揮者の及ぶところではない。
ちなみにこの一連の録音はスロヴェニアのGolden Melodramから発売されている。ドイツのハンス・クナッパーツブッシュ協会の監修を受けており、音質は柔らかく、クナのゆったりとした響きを堪能するには最高のレーベルである。

*1:実際には51年から64年まで、53年を除いて13回演奏しており、55年、57年以外の録音が発売されている。