N響B定期

ブロムシュテット指揮NHK交響楽団
マーラーさすらう若人の歌(独唱:ゲルハーヘル)
シューベルト交響曲第8番 'Die Grosse'


N響もここまで来るとオケとしての能力は末期に近いと思う。
グレイト第1楽章主部のギャロップリズムがでたらめ、木管も落ちて、指揮者の強弱・テンポの詳細な指示についていけぬ有様。
まあ両端楽章は中間楽章の退屈さに較べればマシな出来栄えではあったが、指揮自体はかなり徹底した解釈だっただけに、それを音化できないオケの無能ぶりにもどかしさを感じた演奏会であった。
おそらくゲヴァントハウスが演奏すればかなりの名演になったのではないかと思う。