NHK-FMでもバイロイト音楽祭放送

年末はいつもNHK-FMを聴いている。
25日から今年のバイロイト音楽祭の各演目初日の録音が放送されている。
今日は指環最終日の『神々の黄昏』だが、指揮者のティーレマンはどのような音楽を聴かせてくれるだろうか。
今年チケットが取れたにもかかわらず外科の試験のせいで実現しなかったバイロイト詣での夢。せめて録音を聴くことで聖地への思いを馳せたい。

旅行の計画

来年の春休みで、3月3日〜27日の日程で海外旅行を計画している。恐らくM3はまだ始まっていないだろう。
行き先は今年の3月と同じヨーロッパだが、今回はチューリッヒルツェルン、ウィーン、パリ、ミュンヘンドレスデンデュッセルドルフなどに滞在予定。かなり大掛かりな旅にする予定である。
目的はもちろん音楽。来年は聖金曜日が3月21日と早くやってきて、この周辺でパルジファルが多く上演される。今のところパルジファルを観に行く予定の都市はパリ、デュースブルクミュンヘンマンハイムドレスデンライプツィヒ、ウィーンである。もう一つの目玉がアーノンクールの実演である。チューリッヒ歌劇場ではシューマンの歌劇『ゲノヴェーヴァ』を指揮するほか、ウィーンとルツェルンでバッハ『ヨハネ受難曲』、さらにウィーンではシューマン『楽園とペリ』まで演奏する。本場といえどこれほどの物理的・内容的密度で演奏会が催されることは滅多に無い。貴重な体験となるであろう。

ドイツ旅行記その1

実は、3月12日〜27日までドイツに行ってきて、帰ったばかりである。
目的は、第1にコンサート・オペラを観まくること、もうひとつは、ドイツでエスニック料理がどのように調査するかを見てくることである。

14泊で13回の公演を観てきたが、日程は以下のとおりである。

3月13日18:00 R.シュトラウス:無口な女 P.シュナイダー指揮@ドレスデン州立歌劇場
3月14日20:00 R.シュトラウス:平和の日 ハンス=E.ツィンマー@ドレスデン州立歌劇場
3月15日19:00 R.シュトラウス:アラベラ P.シュナイダー指揮@ドレスデン州立歌劇場
3月16日19:00 R.シュトラウス:ダナエの愛 ヨハネス・フリッチュ指揮@ドレスデン州立歌劇場
3月17日20:00 ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ハイティンク指揮ベルリン・フィルベルリンフィルハーモニー大ホール
3月18日16:00 R.ワーグナーパルジファル バレンボイム指揮@ベルリン州立歌劇場
3月19日19:00 R.シュトラウスカプリッチョ P.シュナイダー指揮@ドレスデン州立歌劇場
3月20日20:00 A.ブルックナー交響曲第8番 ティーレマン指揮ウィーンフィルベルリンフィルハーモニー大ホール
3月21日20:00 ワーグナー:ローエングリーン第1幕への前奏曲&第3幕への前奏曲
      ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集(Sp:アンゲラ・デノケ)
      ショスタコーヴィチ交響曲第10番
      セミョン・ビシュコフ指揮ベルリンフィルベルリンフィルハーモニー大ホール
3月22日19:30 ムソルグスキー:ボリス・ゴドゥノフ バレンボイム指揮@ベルリン州立歌劇場
3月23日20:00 ベートーヴェン交響曲第9番
      オルフ:カルミナ・ブラーナ
      ペートル・クロムチャク指揮Tschechische Symphoniker@ベルリンフィルハーモニー大ホール
3月24日20:00 R.V=ウィリアムス:トーマス・タリスの主題による幻想曲
      ストラヴィンスキー:ミサ
      メンデルスゾーン=バルトルディ:交響曲第5番『宗教改革』@ドレスデン聖母教会
3月25日16:00 R.ワーグナーパルジファル バレンボイム指揮@ベルリン州立歌劇場


以上であるが、今後グルメやマニアックな観光を交えつつ、少しずつ感想を書いていこうと思う。

インド料理食べ歩き

こちらの方も徐々に更新を進めて行きたい。
すでに首都圏の店は三桁は行ったが、味の好みが変わったりしたため、もう一度序列を付けたいところである。今は帰省中なので福岡の店を紹介することになる。音楽のマニアックな話に辟易している人には、こちらをご覧になっていただきたい。

ワグネリアンにとってのバイブル

毎週金曜日はパルジファルを聴くに限る。今日はクナの1961年盤。
これを聴いているときにkoguus氏が声をかけてきたのである。懐かしい、去年9月の総合実習室での出来事。

Wagner: Parsifal 1961

Wagner: Parsifal 1961

クナはパルジファルの全曲録音を11種類*1残している。すべて戦後のバイロイトでの録音であり、年によって変わるクナの解釈、出演者の違いを楽しむことができる。殊に61年以降はクナの響きは格段に引き締まり、流れの自然さという点では他の指揮者の及ぶところではない。
ちなみにこの一連の録音はスロヴェニアのGolden Melodramから発売されている。ドイツのハンス・クナッパーツブッシュ協会の監修を受けており、音質は柔らかく、クナのゆったりとした響きを堪能するには最高のレーベルである。

*1:実際には51年から64年まで、53年を除いて13回演奏しており、55年、57年以外の録音が発売されている。